コロナ禍で業績好調の波が落ち着いてしまった企業も多いのではないでしょうか?
緊急事態宣言も明け、人流も少しづつ戻ってきている中、業績回復の戦略を進める上で、人員確保に行き詰っている人事担当者の話をよく聞きます。
そこで、今回は最近の採用市況の推移を見ながら、採用に課題を感じてしまう要因を探していきましょう
緊急事態宣言明けの採用市況
中途採用の市況感
2020年にコロナ禍に突入し、急速に求人数は減少していきました。その後は徐々に求人数は回復してきており、この2年間で採用市場は常に変化しており、昨年の採用市場と同じ感覚では、採用が難しくなっています。
まずは、こちらのグラフをご覧ください。
出典:HRog【2021年10月度】求人レポート[/caption]
こちらは中途採用求人数の推移グラフです。昨年4月に激減し、その後は順調に回復していきます。求人数で言うと最底辺の2020年5月と比較し、約180%増になっております。
アルバイト採用の市況感
次はこちらのグラフです。
出典:HRog(アルバイト採用の求人掲載件数 推移)[/caption]
こちらはアルバイト採用の週ごとの求人数の推移グラフです。緊急事態宣言が明けた10月末以降急速に求人数が増加しています。それに伴い、人員の確保が困難なお店が増えております。
特に飲食店は待望の通常営業に戻ったにもかかわらず、人員が確保できず、お店を回せていない店舗が散見されます。
派遣社員の市況感
最後はこちらのグラフです。
出典:HRog(派遣媒体 全体件数推移)[/caption]
こちらは契約社員採用の求人数の推移グラフです。中途採用と同じく2020年5月を底辺とし、第4波の影響は少し受けながらも、徐々に回復し、最底辺の2020年5月と比較し、約185%増になっております。
全体の採用市況感(有効求人倍率)
最後に、有効求人倍率をみてみましょう。
出典:厚生労働省(令和3年 一般職業紹介状況)[/caption]
コロナ禍で一気に買い手市場に変わり企業が採用しやすくなりました。
ただ、直近の有効求人倍率も見てみると、
有効求人倍率
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2020年 9月
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1.04
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10月
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1.04
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11月
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1.05
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12月
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1.05
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2021年 1月
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1.10
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2月
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1.09
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3月
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1.10
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4月
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1.09
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5月
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1.09
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6月
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1.13
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7月
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1.15
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8月
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1.14
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9月
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1.16
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出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」
コロナワクチンが浸透し始めてから徐々に売り手市場に戻りはじめていますね。昨年までは企業の買い手市場だったため1求人に対する応募数が多かったのですが、徐々にコロナ前の市況感に戻り始めている傾向になっています。
まとめ
最近の傾向として、2021年の10月の宣言明けでは、アルバイトの求人数が爆増しております。それに伴い今まで買い手市場であった採用市場が徐々にアルバイト含め中途、派遣採用がしづらくなってきています。
人員を確保するために、今まで行ってこなかった採用手法を試してみるのはいかがでしょうか?