今回は、応募学生との面接設定のお悩みについてお送りします。
面接
大学生にとってメッセージのやりとりは、メールよりもLINEやTwitterなどが主流。ビジネスではメールのやりとりが普通でも、学生にとっては意外とハードルが高かったり、そもそも迷惑メールに入ってしまって見ていなかったりします。
採用担当の方からよく伺う、「インターンの応募者からメールが返ってこないんだけど、どうすればいいの?」という声にお応えして、当社で行っている応募者とのやりとりをご紹介します。
メールの前に…応募があったらすぐ電話、が基本
メールのやりとりの話をしますが、原則として応募者には「即電話」が最も有効です。私の所感でも、すぐに電話ができたときにほぼ100%出てくれますし、その場で面接設定ができるため余計なやりとりも不要です。
また、他社求人に追加で応募することも防げるため、採用率アップにもつながります。
メールは「連絡」ではなく「魅力づけ」
いつでも電話ができればいいですが、状況によってはそうもいかないもの。
電話ができない、したけれど出なかったという時にもすぐにメールを送りましょう。
メール文章例
◯◯様
はじめまして、エン・ジャパンの金子と申します。
この度は当社インターンにご応募いただきありがとうございます。
(さきほど、XX-XXXX-XXXXの番号よりお電話させていただきましたが
ご不在でしたのでメールにてご連絡いたします。)
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当社は長期実践型インターンの文化を創る企業として
求人サイト「キャリアバイト」を運営しております。
当社のインターンは、社会人に引けをとらない営業力を身に付けることができる
実践型のインターンとして、多くの学生が活躍してきました。
現在も10名のインターン生が勤務しています。
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つきましては、ぜひ面接にお越しいただきたくご連絡いたしました。
ご都合の良い日程を3つほど教えていただけないでしょうか?
例:2月10日(水)13〜18時のあいだ
※平日11〜20時までのあいだでお願いいたします。
それでは、ご返信お待ちしております。
ポイントは2つ。
- この番号から電話をしましたよ、というアナウンス。
電話のやりとりが少ない学生にとっては、知らない番号から電話がかかってくると出づらい場合もあります。番号を記載することで安心感がうまれ、折り返しやすくなります。
- 自社のインターンの魅力を要約して記載する。
選考前から魅力づけをすることで、面接設定率を高めることができます。これは電話のときにも行えたらベストですね。また、学生は複数のインターンに応募しますので、他社に比べて優先度をあげてもらうためにも有効です。
履歴書は事前提出ではなく、当日持ってきてもらう
就職活動前の学生では、履歴書をメールに添付して送るというのは、心理的なハードルがかなり高くなります。
インターンに初めてチャレンジする学生であれば、ビジネスメールも緊張するものです。そうしているうちに、他社の面接が入り、合格をもらえばそちらに行ってしまう可能性が高いので、履歴書やポートフォリオなどは面接時に持ってきてもらうのが良いでしょう。
事前情報なしに面接をするのは手間がかかる、という方もいるかもしれませんが、中途採用のように書類で判断できるような「職歴」といった要素がインターンにはないため、実際に会ってみてのインプレッションやコミュニケーション力、志向性を見て、自社に合う人材か見ていただくのがおすすめです。
選考する上で、学生の成長スピードを忘れずに
インターン採用のメリットは、成長を見込んで採用ハードルを低くできることも一つにあると思っています。
すぐに正社員として働くわけではないため、これから働いて成長すること見込んで採用することも可能です。3ヶ月や6ヶ月などの期間を決めて採用することもできます。
例えば、当社のインターン生は1〜2ヶ月すると、全くテレアポができなかった学生でも後輩指導をするレベルになったりします。面接段階では営業適性、リーダーシップ、組織貢献力といった要素があるか判断できない人でも、やっていくうちに素質が見えてきます。むしろ、社員として採用したいほど「こんなに成長するとは!」と驚くことの方がずっと多いです。
このように、新卒選考だったら即採用とはならないラインでも、インターンとして成果・成長によって社員の採用基準を満たすということもあり得ます。そういった採用ができれば、より間口の広い募集ができ、伸びしろのある優秀な人材を見つけることができると思います。
ぜひ、はじめから求めるハードルを高くしすぎず、まず会ってみて一緒に働いてみてください。