目次
開催報告
とある調査によると、この10年で学生のインターンシップ参加率が2倍近く伸び、企業のインターン実施率は3倍近く伸びているという結果もあり、就労意欲の高い学生との早期接触化が進んでいることが読み取れます。インターンシップを通じて相互理解ができているので、入社後の成長スピード、戦力化も早いという声も聞きます。
今回は、「学生採用」にスポットをあて、会計事務所で学生インターンシップを利用するメリットや、その後の新卒採用について、会計事務所での事例を交えてお伝えします。
学生でありながら、企業でのインターンシップを希望する優良学生の活用、そして早期立ち上げによる戦力化が、事務所の人材不足、ひいては生産性向上にお役立ちになることでしょう。
▼このような方におすすめ
- 新卒採用をしたいがうまくいかない方
- 学生インターンの活用に興味がある方
- 学生インターンの事例に興味のある方
開催要項
タイトル
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優良人材の早期獲得!会計事務所の学生インターン活用
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開催日
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2021年8月4日(水)
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会場
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zoom開催
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時間
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11:00-12:00
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参加費
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無料
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主催
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株式会社マネーフォワード、エン・ジャパン株式会社
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会計事務所がインターン採用をするメリット
公認会計士・税理士の採用市場は近年常に売り手市場で、新卒・中途採用される多くの会計事務所では「条件を下げても優秀な人材が応募に来ない!」という嘆きが多く聞こえています。更に定着率にも課題があり、優秀な人材が長期的に活躍されないという現状です。
そこで、学生のうちから優秀な人材に働いてもらうことで”戦力としての活躍”と”ミスマッチがない新卒採用”を行い、事務所の活性化を行う事務所が増えてきています。
導入事例
ある会計事務所様の事例です。
こちらの会計事務所様は2017年よりインターンシップPJを開始し、現在までに4名の学生が新卒入社している実績があります。
▼時系列
2017. 01 インターン推進PJ発足
2017. 03 長期インターンシップスタート!
2018. 04 1人目のインターン卒新入社員入社
2018. 01 キャリバイト運営の㈱アイタンクジャパンとの士業向け長期インターンシップコラボ開始
2019. 04 2名のインターン卒新入社員入社
2019. 09 1名のインターン卒新入社員入社
学生インターンの活用が与える3つのメリット
新卒採用に繋がる
新卒採用を行っていると「就職説明会などにブースを出したけど、思うように人が集まらない…」「採用したものの、ミスマッチがあり3年以内に辞めてしまう…」など せっかくかけた採用コストが無駄になってしまう経験があるかもしれません。
長期インターンシップ経由で採用することで、
- 会社と学生が、お互いにお互いを知る期間を経て、納得して入社できる
- インターン制度を設けることで、試験勉強と両立したい学生が集まる
- ぜひうちに来てほしい!と思った学生の入社までの空白期間がなくなる
などのメリットがあるようです。
生産性の向上
また、学生インターンを活用することで生産性が向上するメリットがあります。
- 業務の標準化を行うことで、今までOJTで教えていた仕事を整理・マニュアル化。初めての人でも取り組めるようにした
- インターン生に業務を依頼することで、スタッフのノンコア業務時間短縮に成功。社員がコア業務に集中することができるようになった

メンターが育つ
最後に学生インターンを活用することでメンターの育成に寄与するという意見が出ております。
▼インターンの役割
- インターン生の教育
- コーチング
- 仕事の管理
- フィードバック
などインターン生の教育に深くかかわっております。
若手社員などにメンターを任せることで早い段階からマネジメント経験を積めるメリットがあります。
インターン生が活躍する受け入れの3ポイント
学生のニーズを把握する
「どのように成長したいのか」「どんな業務を経験したいのか」「どんなキャリア形成をしたいのか」などインターン生が目指している先を把握し、実現に近づくための業務を任せられているのかが重要です。学生のニーズを把握し、成長できる業務や裁量を与えましょう。
仕事の見える化する
インターン生が行っている仕事が会社の成長に寄与していることを伝えてあげましょう。「なんのためにこの仕事をしているのだろう?」「この作業には意味があるのだろうか?」など自分が会社に貢献している感覚が得られないと学生のモチベーションが下がってしまい、長期的に活躍してもらうことができません。
インターン生が行っている仕事が会社に貢献していることを説明し、会社の一員として働いている想いにさせてあげましょう。
単純業務を楽しむ仕組みづくり
上記に通ずるところではありますが、日常の業務の中には単純な業務を行う場面も多々あるでしょう。そこで、単純作業をただ任せるだけでは、学生は「成長できない」「経験を語れるような仕事がしたい」「都合よくつかわれている」など感じてしまい活躍する前に離脱してしまいます。
そこで、単純業務を楽しむ仕組みづくりが重要になります。
まとめ
長期インターンシップを行うことで優秀な新卒を採用できたり、事務所の生産性向上に寄与することができました。会計業界の売り手市場や通年採用を見越し、今後益々インターン生の受け入れ体制を構築していく事務所が増えていくことでしょう。