サマーインターンシップが終わり、ウィンターインターンシップや本選考の準備が始まる時期になりました。新卒採用の時期がだんだんと近づいていますね。
人事担当者の方で、他社がどんなインターンをしているのか、また学生はどんなインターンシップへ参加したいと思っているのか、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回、会員の6割以上が上位校の学生であるスカウト型新卒採用サービス「iroots」にて、19卒の学生を対象にサマーインターンシップに参加した感想についてのアンケートを行いました。
それをもとに、サマーインターンシップの感想をご紹介したいと思います。
この記事を読んで、学生からの評価が高いインターンシップの傾向を知っていただき、自社のサマーインターンシップを振り返りや、来年の夏に向けてのインターンシップを考えていただけたらと思います。
アンケート回答者の属性
まずは、今回実施したアンケートに答えていただいた学生の属性を見ていきましょう。
図. 今回のアンケートにおける、サマーインターンシップ参加学生層(回答数:61)
このアンケートでも、回答学生の6割以上が上位校の学生であることがわかりました。
今回の記事では上位校学生が参加したインターンシップの感想をご紹介していきます。
サマーインターンシップ参加学生の声
ここからは、サマーインターンシップに関するアンケートの回答から、業界ごとに大学名と学年・インターンシップの内容(以下、内容)・インターンシップに参加してよかった理由(以下、理由)をご紹介します。
メーカー
大阪大学(院1年生)・総合医療品メーカーの1dayインターンシップ
内容:グループディスカッション。会社がこれから生き残って行くためにどの様な特長を生かしてどういった戦略で事業を展開して行くべきか、その軸を過去の社の歴史などを基にディスカッションする。
理由:この会社の社訓の考え方が斬新で、それに基づいて社を経営して来た、この会社の社風の良さを社員の生の声を通して感じることができた。
慶應義塾大学(3年生)・鉄鋼メーカーでの3日間のインターンシップ
内容:実際に商社役の社員や顧客役の社員に電話でアポイントを取り情報を収集し営業戦略を練り最終日に発表するという内容であった。
理由:工場の見学もあって座学と現場の両方を体験できた。社員との懇親会もあり大変充実していた。
慶應義塾大学(3年生)・自動車メーカーでの1週間のインターンシップ
内容:コンサルタント体験。
理由:学生3人に社員2人がメンターとしてつく贅沢な体験であったから。
サービス・インフラ
大阪大学(院1年生)・医療業界のコンサルティング会社の1dayインターンシップ
内容:実際にあった過去の医療コンサルの事例に基づいて解決策を各グループでディスカッションしていく。
理由:企業を選ぶ際に社会にどれだけ貢献できているかも注目すべきであることが分かる内容だったから。
明治大学(3年生)・物流企業での1週間のインターンシップ
内容:営業同行や実務体験をさせていただけた。
理由:人事部以外の多くの社員の方の働く姿を見ることができたから。
明治大学(3年生)・人材派遣会社での1dayインターンシップ
内容:コンサルティング体験。
理由:社員の方のフィードバックが的確で、マイページに評価を送ってくださったから。
関西学院大学(3年生)・不動産会社での1dayインターンシップ
内容:不動産業業界について理解を深めることができ、なおかつどうしたら物件を売ることができるかということを実際のワークを通して学ぶことができた。
理由:社員さんの座談会も、これから就活を進める上でためになる話が多かった。
慶應義塾大学(3年生)・コンサルティング会社での1週間のインターンシップ
内容:新規事業立案。
理由:代表・役員直々に指導を頂けたから。
金融
一橋大学(3年生)・保険会社での1週間のインターンシップ
内容:いくつかのグループに分かれて、グループ毎に2つの部署でグループワーク型の業務体験。最終日に業務体験を踏まえて体験した部署を紹介するプレゼンテーション。
理由:生命保険会社の業務内容について理解を深められたから。
名古屋大学(3年生)・保険会社での1週間のインターンシップ
内容:自己分析からチームワークで動くことの基本から業界理解、営業体験。
理由:様々な業務が幅広くカバーされていて、フィードバックも丁寧で親身でとてもよかった。
明治大学(3年生)・クレジットカードカード会社での1dayインターンシップ
内容:事業体験ワーク、会社説明。
理由:グループワークの時間が長かったので、実際に働いてみた時のイメージが湧いたから。
ソフトウェア
慶應義塾大学(3年生)・IT企業での3日間のインターンシップ
内容:某スマホカードゲームを大学生に広める施策を考える。
理由:社員の方のフィードバックを頻繁にもらえたり、ランチやディナーを一緒に食べられたりととにかく社員の方との距離が近い。また、レベルの高い学生しかおらず、非常に感化された。
明治大学(3年生)・IT企業での1dayインターンシップ
内容:プログラミングとコンサルティングの体験。
理由:プログラミングを久しぶりにしてみて、改めて自分には合わないと気づけたから。
関西学院大学(3年生)・IT企業での3日間インターンシップ
内容:新規事業立案。
理由:新規事業立案について深く考えることができた。役員級の人たちが集まる中でリーダーとしてグループを引っ張ると言う経験を積むことができたのが自分にとって価値のあるものだったから。
慶應義塾大学(3年生)・モバイルコンテンツ事業での1週間のインターンシップ
内容:営業体験。
理由:社会人レベルのフィードバックを頂けたから。
小売
名古屋大学(3年生)・製造小売業の3日間のインターンシップ
内容:レベルの高い学生と議論やグループワークをした。
理由:レベルの高い学生と関わることができ、他地方の早い就活の進度を実感することができた。
官公庁
明治大学(3年生)・官公庁での1dayインターンシップ
内容:官公庁についてのお話。業務シミュレーション。
理由:入省2年目の方からお話が聞けたので、参考になった。
まとめ
以上のように学生からのサマーインターンシップの感想をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
学生がその企業のインターンシップへ参加してよかったと思う理由は、レベルの高い学生と関わることでよい刺激になったというものや、実際に体験してみて自分が働いているイメージが沸いた、というものもありました。中でも、最も多かった理由は社員からフィードバックをしてもらえたこと、また、社員からの生の声が聴ける、というものでした。
インターンシップでのプログラム内容ももちろん大事ですが、人事だけではなく現場の社員も巻き込んで関わることが、学生が学びや気づきを感じ、求めてることなのかもしれません。
この記事で他社のサマーインターンシップの感想を読むことで、自社のサマーインターンシップを振り返り、今後のインターンシップの設計に役立てていただけますと幸いです。
今後短期インターンシップを実施する際に、こちらの資料をぜひご活用ください。インターンシップの計画において、フェーズごとの目的やねらい、参加数や歩留りなどを整理できるフォーマットとなっております。