こんにちは!七澤です。
長期インターンというと、ベンチャー企業での活用がイメージされやすいかと思いますが、実は税理士・社労士事務所での募集も盛んになっています。
数名規模の事務所は、大々的に新卒採用をする時間や予算が取れないケースが多く、アルバイトのような形で働きながら、お互いにマッチすればそのまま社員として働くという方法が支持を集めています。
また、新卒の定期採用をしたいと考え始める事務所でも、大手に人材が流れがちなところを長期インターンで集客して魅力づけを行うことが効果的のようです。
本日は税理士・社労士事務所のインターンシップをご紹介します。
士業業界での長期インターン導入している企業5社
士業業界で長期インターン導入している企業をご紹介します。
上野竜司税理士事務所
上野竜司税理士事務所は、2011年10月に事務所で代表1名で行っている事務所です。
医療法人、個人医院開業から医療法人設立、そして事業承継に至るまで医療分野における幅広い業務を得意としている事務所です。
【仕事内容】
- 資料作成補助(月次決算表の作成など)
- 電話対応
- クライアントの税務資料の整理・返却
- 税務署とのやりとり
- 年末調整業務
【勤務日数】
- 週2日〜(土日含む)
- 9時〜18時の間で1日3時間〜
【特徴】
お一人でやられていることもあり、11月〜1月の年末調整の時期に働いてくれる人材のニーズが高いようです。繁忙期には積極的に働いてもらい、その他の時期にはゆるやかに勤務してもらうと長期的に活躍してくれそうですね。
社会保険労務士 恵社労士事務所
恵社労士事務所は、従業員数3名の事務所です。
社会保険事務手続き、給与計算、人事に関する相談・アドバイスを行っています。
厚生労働省が広めようとしている『ジョブ・カード』という採用・教育研修に利用するため制度があります。
インターン生には、ジョブ・カードを利用した人事評価制度の作成や、研修の導入をサポートしています。
【仕事内容】
- コンサル業務(訪問先の業務内容と従業員に求める能力やスキルをヒアリング)
- 社内業務(労務相談、就業規則作成の手伝い)
【勤務日数】
- 平日週1日〜
- 9時〜18時の間で1日2時間〜
【特徴】
顧客先企業の組織作りや人事業務に携われるインターンということで、社労士になりたいという学生だけでなく、広く組織や人にかかわる仕事がしたい学生にも興味を持たれそうな内容です。
税理士法人イデアコンサルティング
税理士法人イデアコンサルティングは、決算カウンセリング、税務・会計サービス、会社設立コンサルティングを約25名の従業員で行っています。
ベンチャー企業に特化した税理士法人です。
【仕事内容】
- 税務会計コンサルタント
- 資金調達サポート
- 経営計画策定
- 決算書・税務申告書の作成
【勤務日数】
- 平日週2日〜
- 9時〜18時の間で1日5時間程度
【特徴】
2008年設立でベンチャーな雰囲気が漂う税理士法人ですね。学生目線では、若手社員が活躍している会社は親近感や成長感を感じやすく応募意欲が湧くようです。経営全般で頼りになる専門家集団ということで、経営や起業支援に興味がある学生にも刺さりそうです。
EY税理士法人
EY税理士法人は、海外大手会計事務所のBIG4の一角EYグループ傘下の税理士法人です。
従業員数は、500名以上で、日本におけるEYメンバーファームとして、日本においては国際税務、M&Aや組織再編、移転価格に関する税務サービスなど、税務アドバイザリーおよび税務コンプライアンスの分野でサービスを提供しています。
【仕事内容】
- リサーチ業務、データ分析
- 翻訳業務、レポート・資料作成
- ファイル整理
【勤務日数】
- 週2日〜
- 9時15分〜17時15分(実働7時間)
【特徴】
外資系企業ということで学生からの人気も高そうですが、応募条件にはTOEIC850点以上のビジネスレベルの英語力が求められるなどハイレベルな印象です。共に働くインターン生のレベルも高そうと思わせるような内容も、インターンを魅力づけるポイントになりそうです。
こちらの記事では、EY税理士法人で実際に「長期インターンシップの導入が新卒採用につながった」という内容のインタビューが紹介されています。是非併せてご覧ください。
まとめ
いかがったでしょうか?
10名以下の事務所から大手税理士法人まで、幅広く長期インターン採用を導入している企業が増えています。
新卒採用では、資格試験の前後に採用タイミングが集中する業界のため、優秀な人材は特に取り合いになりがちのようです。インターンから新卒採用するスキームを整え、安定して人材を迎え入れられるようにしたいものですね。